最終更新日:2022/08/03

【新耐震基準】【2000年基準】は中古住宅の購入に超重要!

【新耐震基準】【2000年基準】
悩んでいる人

悩んでいる人

中古住宅の購入を検討しています。でもフラット35や住宅ローン控除の対象になる家は【新耐震基準】が重要とのこと。簡単にわかりますか?
管理人

管理人

今、新築価格が高騰しているので中古住宅を検討する方が増えてますよね。でもフラット35や住宅ローン控除を借りるには、【新耐震基準】と【2000年基準】でチェックしましょう!!

新耐震基準と2000年基準

【耐震基準】とはそもそも何か?

住宅における耐震基準とは、建物を設計する際に、最低限度の耐震能力(※)を持っていることを保証し、建築許可を与える基準のことです。
※耐震能力とは、地震エネルギーを建物が吸収して耐える能力のレベルです。

耐震基準の変遷(関連した出来事)
  • 1950年(昭和25年):【旧耐震基準】施行
  • 1978年:宮城県沖地震(震度6弱 M7.2)
  • 1981年(昭和56年)6月:【新耐震基準】施行
  • 1995年:阪神淡路大震災(震度7)M7.3
  • 2000年(平成12年)6月:耐震基準の改正(通称2000年基準)
  • 2011年:東日本大震災(震度7)M9
  • 2016年:熊本地震(震度:7(2回観測)M7.3
【新耐震基準】【2000年基準】

上記の流れで分かる通り、家屋への被害の大きい大地震が発生することで、耐震基準の見直しが行われてきました。それでは、1952年の旧耐震基準、1981年の新耐震基準、2000年の2000年基準の3つについて、見ていきましょう。


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【旧耐震基準】とは(1950年施行)

旧耐震の建物とは、1981年(昭和56年)5月31日までに確認申請承認を受けたものを言います。当時は、大地震に対する耐震技術がまだないので、大地震に対する想定はされていませんでした。
【旧耐震基準】の内容は以下の通りです。

【旧耐震基準】の内容
  1. 中規模の地震(震度5)→家屋が倒壊・崩壊しない
  2. 大規模の地震(震度6強〜7)→規定なし(家屋が倒壊・崩壊する可能性大)

この頃は、大地震での損壊に対する基準はまだなかったんですね。

【新耐震基準】【2000年基準】
【新耐震基準】とは(1981年6月施行)

新耐震の建物とは、1981年(昭和56年)6月1日以降に確認申請承認を受けたものを言います。1978年に発生した宮城県沖地震(震度6弱、M7.2)の被害状況により、耐震基準の見直しが行われました。【新耐震基準】の内容は以下の通りです。

【新耐震基準】の内容
  1. 中規模の地震(震度5)→家屋がほとんど損傷しない
  2. 大規模の地震(震度6強〜7)→家屋が倒壊・崩壊しない

旧耐震での中規模地震のレベルが、そのまま大規模地震に移行した感じですね。新耐震では、大地震でも家屋は倒れないレベルを求めるようになりました。

【新耐震基準】【2000年基準】
【2000年基準】とは(2000年6月施行)

新耐震基準をベースに改正されたもので、【2000年基準】というのは通称です。

1995年に発生した阪神淡路大震災(震度7)M7.3の被害状況により、新耐震基準の見直しが行われました。この改正では、特に木造建築物に対する構造の規定が強化されました。【2000年基準】の内容は以下の通りです。

【2000年基準】の内容
  1. 地盤調査が必須になる
  2. 地盤の強弱に応じた強い基礎
  3. 木軸建築などで柱と土台、柱と筋交などの結合部を筋交金物などで補強する
  4. 偏りのない耐力壁の配置 等

上記のような内容で、阪神淡路大震災(震度7)クラスの大地震にも倒壊することのない建造物を目指します。

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中古住宅購入時の住宅ローンについて

中古住宅の購入で住宅ローンを組む場合のフラット35住宅ローン控除と耐震基準の関係を調べました。

フラット35の適用

中古住宅を購入する際にフラット35を利用したい場合は、新耐震基準の建物である必要があります(耐震基準適合証明書を取得する)。

【フラット35】古住宅の技術基準の概要
https://www.flat35.com/loan/

住宅ローン控除(2022年改定版)

中古住宅の購入で住宅ローン控除を受けたい場合は、新耐震基準適合住宅(1981年6月以降に確認申請承認された中古住宅)であれば、一律住宅ローン控除の対象となります。

中古住宅を取得した場合(住宅借入金等特別控除)
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/

※1981年6月以前の中古住宅を購入した場合は、ローン控除を受けることはできませんのでご注意ください。

【新耐震基準】【2000年基準】
新耐震基準の建物はどのぐらい地震に強いのか?

新耐震基準(1981年以降)の三大代地震で、新耐震基準の効果を検証します。

【新耐震基準以降の三大地震】
  1. 1995年 阪神淡路大震災(震度7)M7.3
  2. 2011年 東日本大震災(震度7)M9
  3. 2016年 熊本地震(震度:7(2回観測)M7.3
※マグニチュード(=M)と震度の違い
  1. マグニチュードとは、地震自体のエネルギーの大きさのことです。
  2. 震度とは、ある地点での揺れの大きさのことです。この場合、震源地から一番近い観測地点での揺れの大きさを示します。
【1】1995年 阪神淡路大震災(震度7)M7.3

(地震の特徴)直下型地震で強い縦揺れ

  1. 旧耐震住宅「大破・中小破」が約65%
  2. 新耐震住宅「大破・中小破」が約25%
【2】2011年 東日本大震災(震度7)M9

(地震の特徴)長時間続く横揺れ

  1. 旧耐震住宅「大破・中小破」が約19%
  2. 新耐震住宅「大破・中小破」が約12%
【3】2016年 熊本地震(震度:7(2回観測)M7.3

(地震の特徴)直下型で強い縦揺れ+横揺れ、短期間に2回

  1. 旧耐震住宅「大破・中小破」が約46%
  2. 新耐震住宅「大破・中小破」が約15%
【新耐震基準】【2000年基準】

【1】阪神淡路大震災以後に「2000年基準」が制定されて「2000年基準」対応の家が増えたこともあり、【2】東日本大震災と【3】熊本地震では、大破・中小破の確率が減ったように見受けられます。

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